顔流通システムをローンチ

この度、弊社は「顔が見える野菜。果物。」の流通強化、拡大を目的に、顔流通システムをローンチいたしました。
生産者の皆様からの出荷、中間物流業者様の荷受~仕入支払に至るまでのプロセスをシステム上で行うことで、
販売に至るまでのコストを最適化することを狙っています。今後は、供給データを活用して需給バランスをコントロールし、関係各所の採算性確保の支援に努めてまいります。

1.背景・目的

当社は、創業以来、花卉・農産物の流通にを中心としたサービスに携わっており、
日本の農業や食の特徴は、多様性にあること、そして、守るべきは技能集約型の専業農業やローカルで伝統的な食文化であり、
「農」と「食」が日本の最大の価値であると考えてきました。この理念のもと、シフラは生産者と消費者の間につながりを持たせることで、商品の品質や安全性に対する信頼を高めることを特徴として、ブランド「顔が見える食品。」を開発しました。ブランド立ち上げ以来、販売パートナーと共に流通の拡大と安定的な供給に努め、現在年間約150万CSの流通量に拡大しています。このブランド成長の過程において流通プロセスが多岐にわたり、それらを効率的に管理する仕組みが必要となっておりましたが、今回そのソリューションの一つとして顔流通システムを自社開発し、運用を開始する運びとなりました。

2.システムの狙いと役割

①農産物流通の効率化と拡張性:
従来の手作業や電話、FAXでのやり取りから、システム取引とすることで、情報の追跡や管理が自動化され、流通業務全体の効率化と拡張性が向上します。
また、青果物の出荷取引は産地によって荷姿、SKU、量目などその形態は千差万別であり、独特な取引業態をとりますが、
これら属性の「共通化」を目指すことで情報管理の正確性・効率化を高めています。

②安心安全の確実性の確保:
システムを通じて青果物の取引を行い、その情報を公開することで、ブランドの特性である品質や安全性に対する確実性を高め、消費者の信頼をより高めることを狙っています。

③データの活用と分析:
システムを利用することで生産や流通に関するデータを蓄積し、需給予測に基づく取引が行われ、適切な時期に適切な商品の提供に活用します。

3.顔流通システムについて

▼ユーザ
生産者、倉庫、加工場等の中間流通業者、
※今後は小売店、消費者にユーザを拡大してまいります。

▼システム化領域
 仕入取引:商談管理、出荷予定、納品管理、荷受、入荷検収、仕入計上
 加工:加工予定、加工実績管理
 在庫管理:現在庫管理、予定在庫管理、棚卸
 出荷:売上出荷管理
※今後は、受注、注文請け、直送対応を行ってまいります。

4.今後の展開について
 随時拡張を行っており、23年度までの機能に加え、24年度は受注販売領域の機能拡張に取り組みます。
 関係各所の皆様と協力し、青果物の流通拡大に取り組んでまいります。